|
|
|
|
テーマ&要旨:2002年10月11日 (金) 15時54分 Web 掲示板投稿 |
|
|
|
|
来週のコロキウムのテーマは、「美容整形」についてです。 「美容整形」という言葉を聞いたことがない人はきっといないでしょう。現在、化粧やピアス、パーマなど身体の一部を変形したり加工するような変身は世の中に溢れています。なのにどうして美容整形はタブーなのでしょうか? 第1回目の討論、みなさんハリキッテいきましょう! |
|
|
|
|
発表報告:2002年10月29日 (火) 15時00分 Web 掲示板投稿 |
|
|
|
文化論コロキウム IV 報告書 参加者24人、配布資料一人1部、パワーポイント中心の発表
レジュメ・パワーポイント要約 1. 形成外科
2. 日本の現在の美容整形事情
3. 美人の定義
4. 論点に対する答え A) なぜ、美容整形をするのか? B) 美容整形を流行ととらえていいのだろうか?
議論の流れ まず、「ただ純粋にきれいになりたい」「以前は、外見に異常があるから治療していたのが、現在はもともと普通の状態であるが美しくなるために整形する」「きれいになれば中身も変わると思っている人が多い」よいう意見や、美の流行に関しては、「日本人の持っている『美の観念の流行』(今までの日本人にはないような顔)に合わせるためにする」「現代的美人になりたいからする」「その時代の大多数が認めれば『美』となる」という意見が出された。また、「周りの人と違うといじめにあうので、人と同じになりたいという日本人的な周りと一緒でなくてはいけないという考えがあるのではないか」という意見も出された。美容整形をすることによって、どのように変化したのかを私達は、整形をした人々の体験談を通して表現しようとしたが、その内容が深いところから、できれば美容整形の文化論的な観点がほしいという意見に対し十分ではなかったので、人間の内面(精神)的なものまでにまで論点を定めなければならないことが明確になった。
結論・感想 現在多くの人が、他人から見て欠陥ではなくても、本人から見れば欠陥でありコンプレックスであることが多く、整形することによって違う自分に変われるという考えを持っていることがわかった。整形によって自分を変える、つまり「変身」することを望んでいる。外の変化によって内も変化するのだ。新しい「私」に変わりたいという欲望、その背景にある個々人の美の基準というものがマスメディアによって植え込まれていることを感じた。「美の観念の流行」にあわせるため、周りと同じになるため、外見と内面の変身のために美容整形するのだ。
参考文献 山下柚実『美容整形「美しさ」から「変身」へ』文藝春秋 2001 |