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テーマ&要旨:2002年07月15日 (月) 14時46分 電子掲示板投稿 |
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今週のコロキウムのテーマは「ファーストフード化現象を考える」です。 私達の中には普段よくハンバーガーを食べるといった人も多いのではないでしょうか?私たちの生活になくてはならないものとなっているハンバーガーや牛丼といったファーストフードはいつ頃生まれたものなのか。そしてそもそもファーストフードの定義とは? |
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発表報告:2002年07月22日 (月) 14時03分 電子掲示板投稿 |
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コロキウム報告書 発表者 藤原敬史 黒坂恵美 佐々木絵里奈 向口久美子
1話題提供について 今、私たちの身近には例えばハンバーガーやドーナツなど一般に「ファーストフード」と呼ばれているものが溢れています。もはや、それらなしでは我々若者の食生活は大変寂しいものになってしまうのではないでしょうか。では、ファーストフードとはいったいどういったものなのでしょうか。今回はファーストフードという一種の食文化の形態を取り上げ、そこから近年問題視されてきている、主に日本のファーストフード化現象というものについて考えて行こうと思いました。
2レジュメについて レジュメの要約をすると、第1章でファーストフードの特徴や種類などについて具体的な例をあげながら、便宜的に議論の上でのファーストフードの定義を定めました。第2章では、日本で生まれたファーストフードについて、特に具体例として回転寿司と吉野家を上げ、その沿革と特徴を説明しました。第3章では、マクドナルドの日本での普及と、日本マクドナルドの特徴について、またそのシステムの特徴について説明しました。第4章ではマクドナルドの成長を考える上で必要な食文化の産業化とグローバル化について説明しました。最後に論点として「1 日本のファーストフード化はどこまで進むのか?」という予測論的なものと、議論を単調化させないために1の論点を補うものとして「2 日本のファーストフード化現象をどう捉えていくべきか?」という論点を出し、2つをからめた議論の展開を期待しました。
3質問 Q.「ファーストフード店はどこから材料を取り寄せているのか。」 Q.「インスタント食品はファーストフードと呼べないのか。」 Q.「栄養学的な側面について、具体的な問題点はないのか。」 Q.「マクドナルドはいつごろから安さを売りにしているのか。」
4議論の流れ ファーストフードがもたらすマイナス面について、それぞれ意見が出ました。まずマイナス面の代表的な意見として、女性の家事離れ、栄養学的な問題、食生活の変化に伴う味覚の変化、などがあげられました。その後ファーストフードが流行する理由についての議論に移っていきました。そこでの意見は平均化・均質化が消費者に安心感を与え、購買意欲が促進されているのではないのかというものでした。そして、回転寿司とマクドナルドの違いについての議論が少しなされ、回転寿司もマクドナルドも経営のシステムとしては問題がなく、しかしマクドナルドには栄養面からみると問題点があるといった意見があがりました。そして、なぜ栄養学的に問題があると分かっていてもファーストフードは流行するのかといった議論に移りました。そこではゆっくりできる時間があればファーストフードは流行らないという意見、今現在、自然のもの〈本来人間が食べていたもの〉は手に入りづらいので一部の人しか食べることができない。それが食文化の衰退につながっているという意見、そして、昔に比べて「食べること」が、日本人の人生最大の目的ではなくなっているという意見が出されました。
5感想 今回は私たち学生にも身近な問題であったためか、活発な議論がなされたと思います。私たちが出した結論が一般論的すぎたという問題もあったと思いますが、議論の上での結論は論点にそったものだったので、私たちのプレゼンテーションは理解していただけたのだろうという感想をもちました。
※参考※ http://www.yoshinoya-dc.com/n top.html 中村靖彦 『コンビニ ファミレス 回転寿司』 文春新書 1998年 |
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