平成15 (2003) 年度「文化論コロキウム」発表記録
  

 

 

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発表報告 2004年01月30日 (金) 23時59分 Web 掲示板投稿

 

 

 コロキウムR班報告書

 テーマ:「日本人の恋愛観」
 発表日:2004年1月22日
 発表者:佐藤悦子 佐々木恭子 山崎俊 伊瀬谷尚美
 担当教官:菊池良夫

 

1.動機と論点
 たいていの恋愛に関しては男性から女性へ、というものがほとんどであるように思える。そんな中で、なぜバレンタインデーに関しては女性から男性へチョコを渡し、告白するようになったのか、という点について探っていきたいと考えた。

2.発表内容
 バレンタインデーの由来、中世ヨーロッパにおけるバレンタインデーの始まり、日本におけるバレンタインデーの始まりについてそれぞれ説明し、バレンタインデーの習慣のある国々での、プレゼントの内容、渡す相手、渡す意味(告白、感謝など)について紹介した。また、去年のバレンタインデーの男女(10代〜50代)の意識調査の結果について紹介した。

3.論点についての自分たちの意見
 バレンタインデーが日本に入ってくるまでは女性から男性に告白したりする機会が少なかったのではないだろうか。そのため、そこに目をつけたお菓子会社が女性のほうが買いやすく好むチョコレートというものを、女性から男性にあげるようにしたのではないだろうか。

4.議論の内容
 「なぜチョコなのか?」についての意見では、恋愛の甘さとチョコレートの甘さをかけたのではないか、またそれはチョコレート会社の利益のための作戦だったのでは?という意見も出た。
 バレンタインの「告白」については、学生の意見からはバレンタインに告白することについては肯定的だったのに対し、教授方からは「告白の真剣さを欠く」との意見が出た。 学生の意見を男性と女性とで分けると、男性は「もらえるものはもらいたい」、「バレン タインに告白されたほうが嬉しい」、女性は「別にバレンタインにこだわって告白はしない」と、男性のほうがバレンタインを強く意識しているようだった。
 論点である「なぜ女性から男性へ?」については、女性が男性に直接愛を言葉に出すことが出来なかったので、チョコという媒体を通して間接的に伝えようとした、バレンタイ ンデーを割きに知ったのが女性だったから(広告の影響か?)、女性のほうがチョコレート(甘味)を買いやすかったから、(女性が)好きなものを相手に(男性に)あげたかったから、流行を先に知るのはいつも女性の方だから、昔から男性も女性も告白したかったから(ようやく女性も告白する機会が出来た)、などの意見が出た。
 他にも、チョコレートという「女性のもの」をあげることによって女性の世界に引き込もうとしている、付き合うための告白と、結婚のためのプロポーズは同じ「告白」でも、付き合うための告白は男女どちらからでもOKだが、結婚となるとまだまだ男性からのほうが多いようだった。また、バレンタインデーに限らず、いつでも、どちらからでも告白できる時代になっている、バレンタインが始まる前の恋愛(結婚)パターンは3種類((1)親同士で決めてしまう結婚(2)お見合い結婚(3)恋愛結婚)あり、恋愛は結婚に直結している点などから、時代背景が大きく関係している、などの意見があった。

5.感想
 自分では考え付かないような意見が多数出てよかった。
 資料がほとんどなかったので推測でしか話し合うことが出来なかったが、コロキウムを通して皆の意見を色々聞けたので参考になった。バレンタインデーが定着した70年代の時代背景を踏まえつつ話し合えたら、もっとよかった。楽しかった。
 教授方の当時の話が聞けたので楽しかったです。ただ、こちらの資料不足により、皆さんが困った面もあったと思うので、その点を次回はしっかりしたいと思います。
 学生と教授方の間で告白についての意見が大きく違ったのでおもしろかったです。やはり、時代によって、恋愛の形は大きく違うのだなぁ、と思いました。今回のテーマについては資料(特に文献)がほとんどなかったので、議論がスムーズに進まないかと心配しましたが、逆にいろいろな意見が出たので楽しかったです。しかし、次回は多くの資料を準備して疑問に思った点については答えられるようにしておきたいです。