平成15 (2003) 年度「文化論コロキウム」発表記録
  

 

 

テーマ&要旨2003年05月23日 (金) 21時24分 Web 掲示板投稿

 

  

 次回5月29日のコロキウムのテーマは、「安楽死の是非」です。

安楽死と尊厳死の違いを踏まえたうえで、患者・患者の家族・医師のそれぞれのメリット、デメッリトを考え、安楽死の是非について皆さんの意見をお聞きしたいと思ってます。
 興味のある方は、ぜひ参加してみてください。

 



発表報告2003年06月13日 (金) 21時31分 Web 掲示板投稿

 

 

テーマ:安楽死の是非
安楽死と尊厳死の違い、日本における安楽死の現状をあげたうえで、
安楽死の是非について広く意見を集めました。

 

☆今回出された質問・意見

 ・日本で安楽死が認められていないのはなぜか
  →・倫理面での問題。殺人は良くないという根本的な考え方。
   ・日本では、生きる権利は認められているが死ぬ権利は認められていない。

 ・安楽死を選ぶのは人間として正しいか
  →・生きる望みがあるなら生きるべきだが、苦痛の中で生かすのは残酷なのではないか。

 ・患者の意志と家族の意志、どちらを優先させるべきか
  →・客観的には患者の意志を尊重すべきだが、自分の家族だったら安楽死を認めたくない。
   ・死にたがっているのを見るのはつらいし、本人が本気で望んでいるのなら認めても良いと思う。
   ・安楽死は患者の問題であるから、まず患者を考えるべきでは。

 ・人間に死ぬ権利はあるか
  →・生きる権利と同様、死ぬ権利は認められるべき。
   ・大多数の人が求めれば、自然と認められるのではないか。

 ・安楽死を認める場合、病気の告知が必要になるが、それはよいのか
  (現在は告知する風潮が高まってきている)
  →・患者によって判断すべき(告知に耐える精神力があるか)。
   ・告知して欲しいと要求する人には告知すべき。
   ・医師と患者間の信頼関係を保つためには教えるべきではないか。
   ・告知後のケアが重要

 ・安楽死が認められた場合、政治的に利用される恐れが出てくるのではないか

 ・馬など、身近な動物は安楽死させているのに、人だけが認められないのはなぜか。

 

☆まとめ

これから安楽死は認められていくと思われる。
『意志に反して生きながらえさせた罪』というものもでてくるのではないか。