平成15 (2003) 年度「文化論コロキウム」発表記録
  

 

 

テーマ&要旨2003年06月03日 (火) 11時02分 Web 掲示板投稿

 

  

 今週のコロキウムでは、今議論の真っ最中である、ザ・グレイト・サスケの覆面問題を取り上げます。彼の被っているマスクの意味、盛んに言われている議会の品位とは… など様々な点を踏まえ、彼のマスク着用の是非について討論したいと思います。

 興味のある方は是非ご参加を!!

 



発表報告2003年06月21日 (土) 16時40分 Web 掲示板投稿

 

 

 テーマ:マスクは取るべきか

 発表日:6月5日
 発表者:及川幸恵 本宮未樹 山崎俊
 指導教官:菊池良夫

◆レジュメ要約

 はじめに、発表日時点でのザ・グレート・サスケ(以下サスケ)のマスク問題の状況を把握するために、それまでの過程を示し、次に関係する議会規則を紹介、規則的には違反とならないことを証明した。そして賛成・反対意見を考察してみたところ、賛成派は、マスクをサスケの顔であるとし、反対派は、マスクはサスケの顔ではない、また、マスクは議会の品位を落とすものであると主張していることが分った。この両者の主張を参考にしつつ、県議会議員であるサスケがマスクをしているのは是か非か、ということを論点とした。

 

◆討論の内容・経過

 前半では、主に議会規則や政治家に対する批判が数多く提示された。

・議員というものは、法律や規則に従って動かなければならないが、その従うべき法律や規則が古すぎる。これを変えるか変えないかで議論すべきなのであって、彼についての批判ばかりを並べ立てていてもしょうがない。また、品位という基準はすごく主観的なものであって、非近代的である。やはり討論すべきは規則改正案ではないか。
・もしサスケのマスクを10人がつけていたら、匿名性があるので問題になるが、今は1人なので、目立っているだけ。討論するのが間違っている。サスケのマスクが気に入らないのであれば、立候補した時点で問題にすべきであって、今になって言うのはほとんど嫌がらせではないのか。

 後半では、もう少しこの問題を文化的に見てみようという意見が出され、マスク自体の役割から是非を考えてみた。

・マスク(仮面)というものは、本来演劇でつけるもので、それは特殊性を強調するためのいわば装置である。では、議会で議員が発言以外で特殊性を出すことはふさわしいことか。やはりマスク姿は議会にふさわしくないものである。
・もし普通の人がマスクをつけて出馬したなら、変な人という特殊性が出るが、サスケのマスクは演劇で言うところのマスクとは違うものなので、問題ではない。

 また、マスクの役割という観点は、サスケのマスク問題の場合、あまり重要ではないという反対意見も挙がった。
 最終的には、賛成、あるいは良いのではないか、という意見が多かった。

 

◆反省

 討論したいことが討論でき、様々な意見を得られて良かった。機会があれば、マスクの本質について深めてみたいと思う。