文化論コロキウム H班報告書(2004年1月20日発表)
発表者:伊東裕香 和田千帆 小野寺希 佐々木美沙子 星好行
担当教官:小林英信
1、テーマと動機
テーマは「ペットブームの影には何があるのか」。某金融会社のCMで採用されているチワワから火がついた小型犬の人気、また、ペット産業業界における多様なペット用品の販売、ロボットペットの登場などこれらが起こった背景には何があるのか、話し合ってみたいと思い、このテーマを設定した。
2、発表内容
ペットの定義、歴史、ペットの生活における例としてペット同伴許可施設の紹介、ペット用品、アイボについてまた、ペットの死にあたってペット霊園の紹介、ペットをめぐる諸状況としてペットの虐待やペットのクローンについて調べて提示した。発表の際はマイクやOHPを使い、見る側の視覚、聴覚に訴えるよう努めた。
3、考察
癒しを求める現代社会。
(それに企業の戦略がうまく合致し、ペットブームにつながった)
4、議論の流れ
質問としては「どのくらいの人がペットを飼っているのか」「ペットブームはいつから起こっているのか」「ペットとして犬や猫を取り上げているのはなぜか」「熱帯魚などもペットに含まれるのか」などが出された。
話し合う中で、論点を「ペットブームの影に何があるのか」ではなく「ペット用品の多様化などに見られるペット業界の変化に伴うペットの存在の変化は何が原因になっているのか」と表現し直し、班毎に話し合ってもらった。各班からは「人間と接するよりペットといる方が楽」「不景気でお金がないからこそ1匹のペットだけに愛情(ペット用品など)を注いでいるのではないか」「アイボの人気は世話が楽に出来るから」「ペットで寂しさを紛らわしているのではないか」「少子化が影響して子どもの代わりにペットを飼っているのではないか」というような意見が出された。
5、まとめ
今回、私たちがあげた「ペットブームの影には何があるのか」という表現はわかりづらく、もっと噛み砕いた表現にするべきだった。また、ブームというからには、いつ頃からかという数値的データも提示すべきであった。論点の曖昧さから、論点自体についての議論に時間がかかり、あまり深く話し合うことが出来なかったが、「ペットはなぜ人間の心の隙間や寂しさを埋めることが出来るのか」というところまで議論を持っていけたらよかった。
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