文化論コロキウムJ班報告書
テーマ:「あなたにとって家族とは何?」
発表日:2004年7月15日
発表者:山崎俊 鳥日吉弥思 千田弘美 小野寺希 佐藤藍
担当教官:山本明彦
◆問題提起
身近にありすぎて、普段考えることの少ない“家族”。今回、あるドラマの特殊な家族を例にし て、家族になくてはならないものを探っていこうと考えた。
◆発表内容
1、アンケート結果の発表
2、テーマ設定にあたって
3、家族の定義(辞書的意味、近代家族の定義、モンゴルとの比較)
4、ドラマ・アニメから見る家族の例(ドラマ「ホームドラマ!」、アニメ「サザエさん」を流す)
5、現実の家族は(発表者の家族の例を挙げた)
6、家族療法について
◆論点
1、「ホームドラマ!」の例は“家族”と言えるか?
2、家族に必要な要素は何か?
◆考察
1、について
家族は快い避難所であり、思いやり、愛情、親近感などの愛情を中心に結びついている集団と考えられ、また、家族相互の強固な連帯感(家族としてのつながりの深さ)がみられることからも、家族と言えるのではないか。
2、について
家族を包む「愛情」が大きなウェイトを占めていると考えられ、また、1の論点が家族と言えるとしたら、それが要素になるのではないか。
◆議論の流れ
1、レジュメ全体に関する質問、意見を尋ねる。
「今の日本は核家族が主であり“サザエさん”は“典型的”家族とは言えない」→“サザエさん”は昔懐かしい家族。
「クレヨンしんちゃんは考えなかったか」考えなかった→こちらの方が現代日本の典型である。「近代ではなく現代である」
「モンゴル、中国の夫妻ではなく“家族”を知りたい」
2、議論に入る。
結果的に、論点の1と2が合わさった議論になった。「ホームドラマ!は“家族”ではなく“家族”みたいが当てはまるのでは?」では、家族とは→血縁関係。
「ホームドラマ!は擬似家族、肉体的関係がないと結びつきが弱かろう」。
ここでドラマを見て彼らは家族と言えるという人が約50人中11人いた。全く“家族”でないとも言い切れない→では、そう言えるのは何故だろう(血縁以外に何があればよいか)
主要な意見→一緒に過ごす時間の長さ、一生付き合っていく覚悟、(友を超える)互いに思いやりあう強い気持ち、(アンケートの中から探していただいた、また、数名指名)最後には頼れる、絆、常に示すことなく感じるまとまり間、等。また、アメリカの同性愛者が養子をもらい“家族”として住むことに認可を求める運動があるという例も出た。
まとめ⇒家族は、互いに欠けている部分を補い合え、信頼し合えるものなのではないか。
◆感想・反省
私たちの中では、これまでの家族の定義では不十分な部分もあるのではないかと考え、新しい定義や別の定義は無いかということを聞きたかったのだが、説明が不十分でまた、論点もあいまいなものだったため、ほとんど盛り上がらずに終わってしまった。また、アンケートを有効に活用できなかったのも失敗だった。斬新な意見は無かったが、皆さんはやはり気持ちを大切にしていることがわかった。そして、「創ったり、壊したり、それが人生」は名言だと思った。
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