文化論コロキウム B班報告書
テーマ 「健康ブーム 」
発表日 2005年5月26日 発表者 藤井 優子、後藤 さくら、佐々木 郁江、後村 江后子、照井 沙織、吉田 厚子
指導教官 小林英信
まず始めに、現在の健康ブームの裏付けとして、以下の四つの分野から
資料を呈示しました。
1、サプリメント…出荷量の推移(大幅増加)
2、食材 <緑茶、豆乳>…生産、売上の推移(大幅増加)
3、テレビ番組…医療・健康関連のテレビ番組とその視聴率(平均して高視聴率)
4、新聞…健康を扱った記事、広告の多さ
以上より現在は健康ブームである、と捉え、論点をブームの原因に置いて、話し合いました。
はじめに、考察の 「将来に対する不安 」とは何か、意見を挙げてもらったところ、
“生活が豊かになって飽食の時代になり、食生活に偏りが出てきたことによる、健康への不安”
“食の欧米化により、ファーストフードやインスタント食品が普及し、食生活が悪化したことによる、健康への不安”
“生活習慣病”
等の、食生活の乱れによる健康面に対する不安の他、
“高齢化による医療費の増加、年金問題、子供に老後の面倒をみてもらえるかどうかわからない”
等の、老後の生活に対する不安が挙げられました。
また、現在のブームの状態については、
『食品会社とメディアの複合戦略である』
『メディアによって作られたブームであり、本来は運動など自分で努力しないと保てないはずの健康が、お金で簡単に買えるものだという間違った考えを消費者に植え付けている』
『テレビ番組である特定の成分(商品)が取り上げられると、品切れが起きる現象があるが、実際はその成分(商品)がどういうものなのかよくわからずに購入していく人も多く 、メディアに踊らされている印象が否めない』
『みんな自分の好きなものばかり食べたがり、嫌いなものの栄養素はサプリメントで摂ろうと考えていて、都合が良すぎる』
といったような批判的な意見が多く出されました。
他にも 、“現代は老いることに対してマイナスイメージがあり、本来敬われるべきはずの老人の地位が低い”、“男性はダンディととられても女性は老ける事は良くない事ととられてしまう”、などから、年をとって惨めにならないためにも死ぬまで元気でいよう、という考えが広まっているのでは、という意見もありました。
反省点としては、OHPでの資料が小さすぎて見えづらかった、司会がややつまってしまった場面があった、等ですが、全体的に教員・学生ともに意見が積極的に出されて、非常に活発な話し合いになったと思います。
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