平成17 (2005) 年度「文化論コロキウム」発表記録
  

 

 

テーマ&要旨 2005年10月20日 (木) 14時33分 Web 掲示板投稿

 

  

10月27日のコロキウムでは「学校給食」についてやります。

貧困児童救済が目的だった頃とは明らかに変わってきた学校給食。
そんな現在の学校給食をみなさんはどう思いますか。

学校給食の意義や今後についてみんなで考えてみましょう。

 

発表報告 2005年11月04日 (金) 18時22分 Web 掲示板投稿

 

 

文化論コロキウム A班報告書

テーマ:学校給食 発表日:2005年10月27日
発表者:佐々木美沙子、後村江后子、石田亜紀子、斉藤夕貴、藤井優子、志田達哉
指導教員:後藤尚人

■動機
 学校給食は当初の意義・目的を変え、また、多くの問題を抱えながらも現在に至るまで続いている。これからの学校給食について考えたいと思い、このテーマを取りあげた。

■発表内容
 学校給食の歴史を振り返り、当初の意義・目的を示した。また学校給食の現状と問題点を、教育・食器具・献立・運営方式・行政の動きを挙げて説明した。

■論点
 これからの学校給食はどうなるのか。

■議論の流れ
 まず学校給食の意義・目的を考えてもらい、それを踏まえた上でこれからの学校給食について話し合った。賛成(給食維持)意見としては、給食がなくなった場合、「家庭の負担が増える」、「弁当がいじめの原因になり子どもの苦痛になる」、「子どもの早い時期のダイエットを助長する」といった意見が出された。子どものためになっていない現在の学校給食は廃止すべきという班の意見に対しては、「食器の変遷やセンター側の努力など問題の改善がみられるので、学校側で指導方法の転換を行い、調整しながら給食を続けていくべき」という意見が出された。他には、「家庭より学校側の方が改善しやすいので、給食費を上げるなど給食の質の向上を目指すべき」という意見も出された。
 次に「食育は本来学校でやるべきものではないので、それを明確にするために給食を廃止すべき」という反対意見から、外国の例を参考に、食育のあり方を話し合った。しかし ここで時間がなくなってしまい充分な話し合いをすることができなかった。

■まとめ
 これからの学校給食は、指導方法の是正やその他の様々な方法で問題の解決に取り組み、学校給食の質を向上していくことで給食の意義や役割を果たしていくべきである。またその中で、学校給食が食育を行っていくことは前提であるが、全てを学校側に負担させるのではなく、家庭の食への意識改善を行い、家庭での食育も進めていかなくてはならない。

■反省
 意見が賛成・反対のみにまとまってしまい、本来の論点である学校給食のこれからについて充分に話しあい、深めることができなかった。
 全体的に意見は出ていたが、司会側で意見を発展させることができず議論の流れを途切れさせてしまった。さらに班の意見を明確に示しておらず、話の方向性が曖昧で意見の統一性がなかったため議論に混乱を招いてしまった。そのため食育に関して充分な時間がとれず満足のいく話し合いができなかったことが一番の反省点である。