文化論コロキウム B班報告書
テーマ:学生服について 発表日:2005年11月10日
発表者:澁谷有里、長山由衣、小野大和、久保田歌織、阿部明子
指導教員:山本昭彦
●動機
日本には昔から制服が存在し、現在も多くの学校で指定制服があります。しかし最近では指定制服を廃止し、私服化しようとする学校が増えてきています。なぜ、今このような動きが出てきたのでしょうか。また昔と今で制服に対する意識はどのように変わったのでしょうか。
●発表内容
制服の歴史を振り返り、さらに制服の流行や制服指定校統計を示して当初の制服の意義・目的を知ってもらい、それがどのように浸透していったかを考えてもらった。次に文献などを参考に制服に対する賛否意見を示して、議論の参考にしてもらった。
●論点
「あなたは学生服賛成派?反対派?」
●議論の流れ
まず、制服に賛成か反対かに分かれてもらった。最初は賛成派が多数だった。次に制服チェックについて私服校と制服校に分けて意見を出してもらった。私服校の人は、特に厳しくチェックをされることはなく、それぞれが常識をふまえて服の選択をしているということだった。制服校では定期的または抜き打ちで制服チェックが行われていた。しかしチェックの時だけ直してまた戻す人が多く、チェック自体はあまり意味をなしていなかった。中にはチェックの厳しさに対して自分達で署名運動などをして改革しようとした学校もあった。
次に制服による管理については、「制服はもともと軍服をモデルにしているので、制服を着ることは管理されていることと同じだ」という意見が出された。それについては「着ている側からすれば管理されているという意識はないので、制服=管理ではない」という反対意見も出た。結局今回の議論では、最終的にも制服賛成派が多数だった。しかしそれは「自分が着たいから」という理由がほとんどで、「自分が着たいとしても他の人にそれを強制してよいのか」という議論まではたどりつくことができなかった。
●まとめ
制服を着る側からは制服指定には賛成するが、だからといって他人に強制するべきではない。そこで、一応指定制服があって、式典の時などはそれを着用するが、普段は個人の自由で私服着用も可、というのがよいのではないかという結論に至った。
●反省
発表内容について何のために提示するかはっきりしていなかったり、落ち度があった。論点についての対象などが定まっていなかったために、論点を深めるための意見を司会もうまくひきだす事ができなかった。
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