平成17 (2005) 年度「文化論コロキウム」発表記録
  

 

 

テーマ&要旨 2005年11月18日 (金) 12時04分 Web 掲示板投稿

 

  

11月24日(木)のコロキウムのテーマは「小悪魔な女」です。
なぜ今「小悪魔な女」が注目を集めるのか・・・ということについて話し合いたいと思います。
最近、学生の元気がないので、活発な議論を期待しています!!

 

発表報告 2005年12月07日 (水) 20時28分 Web 掲示板投稿

 

 

文化論コロキウム D班報告書

発表日:2005年11月24日
発表者:大橋沙織、幸村和美、国島陽子、藤村友紀、石田賢介、山本紗織
指導教員:菊地良夫
テーマ:小悪魔な女  

●動機
 「小悪魔」という言葉は恋愛に積極的で計算高い女性を指す一方、キュートでセクシーという新しい「美女」ファッションを表す言葉でもある。この言葉が近年頻繁に使われているが、「悪魔」なのに「モテる」とはどういうことか、男性も女性も小悪魔に何を求めているのか、なぜ今「小悪魔な女」が恋愛の場で支持されているのか考えたいと思った。

●発表内容
 小悪魔の定義や類義語の例などを出し、メディアでの取り上げられ方をあげるなどして、小悪魔とはどういうものかを理解する手助けとした。小悪魔ブームに至るまでの遍歴をたどり、また、現在のブームでどのように扱われているかを取り上げることで過去から現在における「モテ」を比べつつ考察をのべた。

●論点
 「今なぜ小悪魔な女が注目されるのか?」

●議論の流れ
 最初に「小悪魔」がなぜもてるのかという論点では、「小悪魔」に対するイメージや「ギャップがよい」などの具体的な例を取り上げる話題が多かった。社会的背景に視点を向けてみると、「時間が限られてくる現代では、恋愛はテクニックが必要になりつつあるのではないか」「軽い恋愛が主流になってきている」「女性が人目を気にし、主体性が欠如している表れではないか」また、「男性が受身になりつつあり、積極的な女性が好まれるのでは」といった意見が出た。
他にも「もともと『モテる女』(魔性の女、悪女)などが存在していたが、それとの差異がわからない。ただ言葉を変えただけのメディア戦略によるもので、『小悪魔が今注目されている』とはいえないのではないか」、という意見も出された。
その後論点は女性、男性の思考の変化についてへと移ったが、「小悪魔に注目する人は少数である」といった意見も出され、一般論として言及できるのかといった意見もでた。

●まとめ 
 まずメディアによって広められたのが大きな原因と言える。やっているのが少数派であるといっても、注目されるには何らかの社会的理由があり、その社会的背景はD班の考察にもあるように男性と女性の意識の変化や、恋愛と結婚を結びつけるという形が崩れ、より「恋愛を楽しもう」とする意識が広まったせいではないか、という結論に至った。
 発表後に何も質問意見が出なかったが、議論に入ってからは活発に意見が出され、良かったと思う。一部同じ話題が繰り返されるだけで堂々巡りとなる部分があったので議題が積極的に進められるよう配慮したい。