文化論コロキウム H班報告書
テーマ 「NEET」
発表日 2005年12月22日
発表者 小野寺希 小林香保里 昆沙織 八重柏さゆり 藤島名帆子 吉田厚子
指導教員 山本昭彦
1.問題提起
2004年時点でニートは60万人以上と言われる。否定的なイメージを持たれがちだが、一方で誰でもニートになる可能性がある。そんなニートについて話し合ってみましょう。
2.論点
(1)なぜ、ニートは世間一般に否定的なイメージを持たれるのか。
(2)なぜニートになるのか。
3.H班の考察と仮説
(1)日本では「働く」ということが当たり前の価値観になっているから。また、将来の労働力不足や年金問題が心配されるから。
(2)「自分らしさ」を重視する教育が行われていることと、雇用形態が変化したことを挙げた。
・仮説 2007年からニートは減るのでは?
4.議論の流れ
論点に対する意見として、(1)について「憲法に勤労の義務があるがニートは働かないから」「ニートは負け組という下位のイメージがあるから」「今がよければ良いという意識があるから」などの意見が出された。(2)については「親が過保護であるなどして、自分が働かなくても生活できるから」「働く覚悟がないまま就職してしまったから」「自分らしい仕事を探している、と言えば聞こえが良く、働きたくないことをごまかしている」などの意見が出された。他に、仕事と自己実現について、フリーターとニートの曖昧な境界線について考えることも重要なのではないかとの意見も出された。
5.まとめと反省
各班の発表でせっかく建設的な意見をだしてもらっても、その意見をまとめきれず、後の議論に生かせなかったことは大きな反省点である。班ごとの意見をどう私たちの考察と結びつけて話し合っていくか、私たちの予想できなかった新しい視点からの意見をどうふくらませていくかの流れまで考えておくべきだったと思う。また、せっかく資料を用意した教育問題や団塊の世代といった側面にまで議論を持っていけず、問題の表面的な部分にしか触れられなかった。
仮説についても班ごとの話し合いから様々な意見がだされたが、「結果的に減らないのでは」という答えが多かった。2007年になって、もしニートが大きな社会問題としてあった時、ぜひもう一度議論のテーマにしてほしいと思う。
|