平成18 (2006) 年度「文化論コロキウムIV」発表記録
  

 

 

テーマ&要旨 2006年12月20日 (水) 11時50分 Web 掲示板投稿

 

  

コロキウムH班のテーマは「熟年離婚」です。
今回は、今年爆発的に増えると言われているこの熟年離婚について話し合いたいと思います。

今年最初のコロキウムです。皆さん奮ってご参加下さい。

 

発表報告2007年01月31日 (水) 18時15分 Web 掲示板投稿

 

 

文化論コロキウムIV H班報告書

テーマ 熟年離婚
発表日 2007年01月25日
発表者 菊池はるか、鈴木明日花、高橋美生、平野祥子、吉田厚子
担当教員 山本昭彦

<論点>
2007年に熟年離婚は急激に増えるか。

<議論の流れ>
○ レジュメに対する質問
・熟年離婚と若者の離婚とでは理由の性質に違いはあるのか?
→熟年だと子供が成人しているため離婚に踏み切るが、若者の場合は子供を理由に踏み止まる。熟年だと、一緒に過ごす時間が多くなることが嫌という理由もある。
・論点の急激とはどの程度か?
→今までの増加の度合いよりもさらに大きい変化が表れることとした。
・同居期間別離婚件数の年次推移は全体的に増えているのではないか?
→離婚の中でも熟年離婚の割合は、昭和50年に比べ4倍近くなっていて目立った増加が見られる。5年未満の離婚は昭和50年よりも割合的には減っている。
○ 論点に対する意見
・急激には増えないが、多少増えるという意見が多かった。その理由として出たのが、人間の性質的に急激にはあり得ない、女性の社会進出によって離婚しやすい状況になる等が挙げられた。
・増えないという意見も出たが、理由としては年金制度が離婚を促進するとは考えにくいという少数の意見だった。
○全体を通しての意見
・メディアによって軽く取り上げられたことで軽視されがちになった。
・そもそもなぜ離婚するのか?結婚の意義・考え方を明確なものにしていれば、離婚の問題は起こらない。結婚の背景はどのように変化してきたのか?
・年金分割制度は離婚を推し進め、コミュニティの崩壊に繋がるのではないか?
・結婚が家と家との関係ではなく、自分たちだけの問題になってきた。そのため結婚に対する責任意識  
 が薄れてきている。
・海外には熟年離婚はないのではないかという意見が上げられ、熟年離婚は日本独特のものではないか。

<反省>
 データ不足によって論点を的確に説明することが出来ず、活発な議論がなされなかった。あえて曖昧な論点を設定したが、特に話したい問題点を明確にしておくべきだった。H班自体の考察不足によって、議論を深く掘り下げることが出来なかった。