平成18 (2006) 年度「文化論コロキウムIII」発表記録
  

 

 

テーマ&要旨 2006年05月09日 (火) 12時26分 Web 掲示板投稿

 

  

1班のコロキウムのテーマは「ブログ」です。
個人のブログが私たちの生活の中で果たしている役割について考えていきたいと思います。

 

発表報告2006年05月18日 (木) 00時38分 Web 掲示板投稿

 

 

文化論コロキウムIII 1班報告書

テーマ 私達にとってブログとは?
    ブログが日常生活で果たしている役割とは何だろう。
発表日 2006年5月11日
発表者 小野大和、平野祥子、藤村友紀、伊藤玲沙、木戸口裕香
担当教員 菊地 良夫

■発表内容■
 はじめにブログの内容や現在の利用上京を説明し、公開の意義、利点や欠点を資料と一緒に述べた。

■論点と考察■
 論点に対する1班の考察は、「自分を部分的に表現するツール」である。「部分的」とあるのは、書きたい内容を自分で選択できる、言い換えると、批判ではなく共感を得られそうな内容ばかりを書けるという特徴をブログが持っているからである。しかし、現実生活では当然共感ばかりが得られるわけではない。だから、ブログにおいて共感されることにばかり慣れていると、現実生活で批判を受けたときのダメージが大きくなってしまうのではないか。よって、ブログはあまり依存しないようにうまく付き合わなければならない。

■議論■
 論点を各班で話し合った結果、我々の班と同じように「自己表現の場」という意見が多く挙げられた。そして、その自己とはやはり、見られたい自分・見せたい自分・理想の自分といった部分的な自己である。また、公開の目的として、個人的日記や愚痴などを書いている人は自己表現の場、社会的事柄に対する意見などを書いている人は他人を意識した情報発信の場としているのではないかという意見も出た。書く人は不特定多数の人々に鬱憤を晴らせる、一方見る側は情報収集というより興味本位で何気なく見るので、気に留めるほどのものでもない、というように、ブログを書く側と見る側の視点に分けた意見も出た。
 日本人は個人を表に出すのが苦手とされているが、オンラインでできてオフラインでそれができないのはなぜかという意見が出た。ここから、議論は「オンラインとオフラインにおける人間関係」に移る。実際にブログを開設している人によると、ブログを書くことによって気持ちが整理できる。また、直接話すことはハードルが高いが、ブログでは演じなくてもよく、素を出せる。オフラインで悩みを打ち明けるときには全てを話さなければならないが、オンラインでは部分的に思ったことだけを表現すればいいので気軽、ということだった。

■感想と反省■
 論点の設定が甘く、そこから話を発展させることができなかった。また、受講者全員がブログを知っている(または持っている)ことを前提として話を進めてしまったので少々混乱が生じたかもしれない。
 発表まで時間があまり取れなかったことから、参考文献を探せなかったり、自分達でアンケートを取れなかったことも反省点として挙げられる。