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文化論コロキウムIII 7班報告書
テーマ 海外進出する日本の文化?世界をめぐるアニメ・マンガ? 発表日 2006年5月18日 発表者 松田健作 セツイン 谷藤壮起 小田島沙織
担当教員 海妻 径子
<発表内容>
1.世界で今どのような現象が起きているか
2.欧米においての受け入れられ方
3.アジアにおいての受け入れられ方
4.留学生へのインタビュー
5.考察
<考察>
・従来の日本文化と違い、「日本的なもの」を感じさせなくなった。無国籍文化。
→一方、日本文化を分かり易く伝える「るろうに剣心」なども人気を博す
・大量消費社会が多くの国に広がり、日本の消費文化を受容できる環境が整った。
・ストーリーに深みがあり、子供だけでなく大人も楽しめる。キャラクターがかわいい、ファンタジー性がある。
<論点>
1)日本のアニメやマンガが、現在のような形で世界中に広かることの良い点・問題点
2)今後の世界各国との文化交流の道はどうあるべきか、日本のアニメが受容されるだけでよいのか
<議論の流れ>
始めに、質問、意見を出してもらったが、レジュメの内容では論点について充分に話しあうだけの資料にはならないと指摘された。そこで、論点を参加者の意見を受け、もう少し絞り込み、「なぜドラえもんがアジアでは人気で、ヨーロッパではあまり人気がないのか」について話し合った。
そこでは、未知の機械に対する発展途上国の憧れ、のび太のキャラクター性についてのアジアとヨーロッパでの受け入れられ方の違い、宗教観による受けとめ方の違いなどが、その背景にあるのではないかという意見が出された。そこから、宗教、男性像の地域による違いについて意見がいくつか出されたが、話が広がりすぎたため、論点の1)に戻り、各班で話し合い、意見を出してもらった。
良い点としては、アニメ・マンガの時間性(歴史の連続性)のなさゆえに、歴史的な国家・地域間の紛争などに影響されにくく、文化受容によって傷つく人が出にくい、日本に良い経済効果をもたらすという意見が出された。悪い点は、日本文化というものがアニメ・マンガだけで受け取られてしまう、日本らしさのない、個性のない文化が世界に広まってしまう、という意見が出た。
最後に、このテーマは今後も議論の余地があるということで終わった。
<まとめ>
参加者から出された論点を充分に発展させることができず、際数的な結論の焦点が合わない討論になってしまった。良い意見や質問が出ても、資料が足りず、議論がそこで終わってしまうところもあった。 しかし、参加者からの意見が多く、中身が不十分ながらも話し合いを進めることができた。また、留学生から、出身地でのマンガやアニメの状況について生の声を聞くことができたのは良かった。 事前の準備について反省点が多く、討論を円滑に進められなかったことは反省し、次に生かしていきたい。
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