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文化論コロキウムIII 5班報告書
テーマ スポーツヒーローのアイドル化
発表日 2006年6月15日(木)
発表者 石田亜紀子、駒形幸子、菅原裕佳、小野奈海子、中村瑠衣
担当教員 後藤 尚人
<発表内容>
1.スポーツヒーローについての説明
2.スポーツ選手とテレビの関わりの過程
3.アイドル化の例
4.現在のスポーツの状況に対する疑問・考察
<論点>
・スポーツヒーローのアイドル化は何を意味するか。
・なぜスポーツヒーローはアイドルのような扱いをされるようになったのか。
<考察>
・国民がアイドルを求めている。
・マスコミが商業利用のため、アイドルのように演出している。
・国民が単純なものを求めている。
<議論の流れ>
始めに、質問を受け付け、その後、論点について各グループで話し合ってもらった。その結果、スポーツへの興味を促すためにテレビに出演している、メディアがアイドルのきっかけをつくっている、というメディアとの関係についての意見や、他に憧れを抱くことのできるアイドルがいないという意見、商業利用のためにメディアに出演しているがアイドル化はしていないという意見も出された。
出された意見をもとに、なぜスポーツ選手はCMに起用されるのかということを話し合ったところ、そのときに注目されている選手が起用される、スポーツ選手の知名度の高さ、スポーツ選手のストイックさが大衆受けするということがあげられた。大衆受けする理由については、現在はそのイメージは変化してきており、スポーツ以外の話題への興味や、スポーツに興味がない人が選手のキャラクターに興味を持ち、スポーツにも興味をもつということや、または選手への興味だけで終わるということがあるという意見が出された。スポーツにまで興味が届かなければ勝敗というわかりやすい結果を求めるようになるのではないかという意見が出た。ここで、はじめに出された、アイドル化は起こっていないという意見について話されたが、スポーツヒーローとアイドルとの境界が曖昧で皆の認識に差があることがうかがえた。
次に、国民はスポーツ選手にアイドルを求めているのではないかということについて話し合った。これについて、国民が求めているというよりは、スポーツを見る側の大衆は与えられるから見るという傾向があるのではないかという意見や、メディアで報道されているものをそのまま受け入れるという大衆の風潮があるためにアイドル化がおこるという意見や、スポーツがひとつの産業になっており、商業価値が高いので、大衆に受け入れられるようにメディアがアイドルをつくっているのではないかという意見が出た。また、アイドルはメディアによってつくられたものであり、ヒーローは記録を目立つころ(テレビなど)でつくらなければヒーローにならないため、マスメディアに利用される風潮は続くという意見が出された。
<感想・反省>
今回の発表ではスポーツヒーローのアイドル化がどのようなものであるかという説明が不足していたために、混乱を生じさせてしまった。また、質問内容に適切に答えられなかった場面や、論点から離れた方向へ議論を進めてしまったところもあった。しかし、現代のスポーツの状況について意見を聞くことができた。今回の反省点を次回に生かしていきたい。
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