文化論コロキウム? J報告書
テーマ:「成人式は必要か!?」
発表日:2008年1月31日
発表者:小野奈海子 小野寺真理 佐藤麗奈 高平知美 小笠原真宏 小番麻美
担当教員:池田成一
1.問題提起
同級会や記念撮影会などイベント的な意味合いが強くなり本来の意義を失っている成人式についてその必要性や改善点などを考える。
2.論点
1)成人式は必要か
2)成人式に本来の意義を持たせるとするならばどのような形を取るべきか。
3.議論の流れ
質問に移る前に成人式に行った人、行かなかった人にそれぞれ意見を聞いてみたところ双方共に「興味がなかった」「イベント的な要素が強い」との意見が上がったので実際成人を迎える側の意識も本来の意義である「大人になった事を自覚する」ものからはかけ離れていることが分った。
一方で、レジュメの発表に対しての質問はこちらが予想していた以上に生徒側からの質問が上がり、成人式と言うイベントが身近にある世代での関心の高さが伺えた。
論点1では全ての班が「成人式は行った方が良い」と言う立場を取り、「親孝行のため」や「出身地の若者があつまるきっかけとなるから」と言うものが理由として挙げられた。各班で出された意見をまとめるとやはり本来の意義と現代の成人式の意味合いがずれていることが伺える。そこで班の考察をまじえ、現代の成人式の執り行い方を考えてもらうため論点2へ移った。
論点2では「自分達で運営する成人式」や「成人式を小規模で行うべき」と言う意見、「親権や選挙権を意識させる成人式にするべき」などと言った様ざまな案が挙がり、中には「昔のように成人に試練をあたえるべき」などといった意見も出された。
その後、若者が成人の自覚を持たないことが問題として挙げられ、その原因として現在の社会規範が若者にとって甘いものになっている現状が浮かびあがった。
また、一方で成人式の意義についても「成人を自覚するのは個人であり成人式で自覚するのは不可能、成人式は自覚した成人を祝うものである」と言う意見も出された。
4.まとめ
質問の中に「誰を視点とした質問なのか分らない。質問の意図が明確でない」とする指摘があったので議論をスムーズにするためにももっと分りやすい論点の提示をするべきだったように思う。
各意見で、やはり現在の成人式は行う意義を失っているように感じた。私たちは今後の成人式に対して論点2で各班が出した意見や案などなんらかの改善の必要性があることを確認すると共に現在社会において成人を自覚する事の難しさを改めて知ることとなった。
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