文化論コロキウムV C班報告書
テーマ 特待生問題 発表日 2007年5月24日
発表者 高橋優子、高橋美生、坂下万結、根沢まどか、佐藤枝莉子
担当教員 後藤尚人
<問題提起>
今年度西武の裏金問題から、高校野球におけるスポーツ特待生制度の日本学生野球憲章違反が問題となった。他のスポーツでは認められている特待生制度がなぜ認められないのかという点から、特待生制度が是か非かについて考える。
<発表内容>
・事件の発端
・日本学生野球憲章について
・特待生に関する賛成・反対意見
<論点>
特待生制度は是か非か。
<議論の流れ>
1.レジュメ・論点に対する質問
2.論点に対する各班の意見
→賛成の意見が多くその理由としては、家庭事情によりレベルの高い環境に進めない事は選手の才能の芽を摘む事にもなるので、才能・能力を伸ばす為にも必要であるという意見であった。一方、反対意見も少数あり、その理由としては学力低下に?がる事、特待生入学をした学生がケガなどで選手生命を断たれた後の問題などがあげられた。
3.特待生制度のメリットとデメリットに対する各班の意見
・メリット……お金がかからない(親の負担減少)、野球のレベルが上がる、学校側の宣伝効果、プロ育成に有利などがあげられた。
・デメリット…学力低下、特待生制度を導入していない学校との格差、選手生命を断たれた後の問題、特待生入学をした学生の全てがプロになれるわけではないので卒業後の将来に大きな問題が出るなどあげられた。
4.全体を通して
→学校側の宣伝目的という観点から学校経営の為の金銭目的と、学力低下の観点から学
校教育がどうあるべきかの二つの問題についての討論が行われた。
<反省・考察>
C班の考察と各班との意見が異なり活発な討論となった。さらに討論を深めていく為の資料不足は今回反省すべき点であった。しかし討論の中で、特待生問題が実際に導入している学校・学生・保護者の抱える現状問題を大きく越えて、教育や社会に関する将来的な問題にまで発展して考えるべきであった事が発覚した。今回の発表を終えて、特待生制度を改善する為には社会全体の取り組みが課題としてあげられると考察した。
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