大学院人文社会科学研究科 平成15年度 大学院科目紹介 より

 

授業科目名
担当教官名
講  義  内  容  等
欧米文化論V特論A
後 藤 尚 人

 記号論の動向について論じる。パースの記号概念を継承しつつモリスやシビオクらによって継承されてきたアングロサクソン系の記号論と、ソシュール言語学の記号概念を継承しつつバルトやグレマスらによって発展された記号論(学)は、1960年代以降、文学はもとより、音楽や映画、動物行動学など、さまざまな分野に滲透してきた。授業では、このような記号論を再検証しつつ、今日的観点から記号論の有効性を見つめなおしてみたい。
 授業形態は基本的に講義形式で行うが、質疑応答はもちろん、重要ポイントについては受講者と議論しつつ進めてゆきたい。文献はできるかぎり原書を使用するものの、翻訳を用いる場合もある。