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2000年6月27日 岩手大学人文社会科学部 後 藤 尚 人 |
わたくしの「不法アクセス」メール(6月24日13時17分発信)を受信されました方々へは、不必要なご心配、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫びいたします。 事故の経緯につきましては下記の通りですが、後藤は今回の事故の発端となった軽率な行動を深く反省し、今後このような事態をひきおこすことにならないよう努力してまいりますので、皆さまのご理解を賜りたく存じます。
なお、見知らぬ相手から、6月24日13時17分〜17時頃までに「不法アクセス」というメールを受信された方がいらっしゃいましたら、そのメールへは返信せずに、破棄していただきますようお願いいたします。 |
【事故のあらまし】
6月24日午後、後藤が管理する genesis へのログ (syslog) の読み違えから不正なアクセスがあったと思い、アクセス元の一ユーザーへ出したつもりの1通のメールが、予期せぬことに多数の方々に送信されてしまいました。またそのメールの内容が不正アクセスに関わるものであったことから、メールを受信した方々が驚かれ、幾人かの方がそのメールに返事を書かれました。 ところが返信先のメールアドレスはメーリングリスト(ML)に繋がっていたため、返信メールがさらに多数の方々に配信されるという悪循環を生み、見知らぬ相手からそうしたメールを受け取られた方々の中に、さまざまな憶測(不正アクセス、パスワードの改竄、メールアドレスの流出、ウイルスへの感染など)が飛び交い、大騒ぎになりました。
後藤のメールが多数の方々へ送信されてしまった原因はアップル社のMLを扱うサーバー管理上の問題であったとはいえ、Tech Info Library (TIL) のMLへ送信する意図のなかったメールが結果としてTILの登録ユーザーの方々へ送信されてしまったのは全くの事故でありました。また調査の結果、genesis への不正アクセスの事実はなく、後藤のメールを受け取られた方々に対して何らかの嫌疑がかけられていたわけでもありません。 事故発生の数時間後にはMLによるメールの配信は停止されましたが、その前後から、後藤は電話での問い合せ等に追われることになりました。翌25日には、岩手大学人文社会科学部のWebページにある掲示板への書き込み等を通じて状況をご説明し、26日夕刻にはアップル社から誤信メールの受信者全員へ事実経過を説明する文書が送られると共に、同社のWebページでも同じ文書が公表されることになりました。今後、事態が沈静化へと向かって行くことを切に希望する次第です。 |
【事故の主な経過】
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【アップル社からの説明】
*Tech Info Libraryメーリングリストご登録の皆さまへ <メールの誤配信およびチェーンメールの事故について> http://www.apple.co.jp/support/til/20000626message.html
【情報収集と事態終熄へ向けての活動】
今回のメール誤配信事故が起きた直後から、良心的かつ好意的なマックユーザーの方々が、幾つかのMLやWebサイト等で状況の把握と対処法への周知に奔走していただいたおかげで、事態の悪化が軽減されたことは特筆すべきことでありました。 騒動の拡大防止へ務めていただいた方々には、その活動に敬服すると共に、マックユーザーの見識を改めて実感されられる機会ともなりました。 とりわけ下記のサイトの関係者の方々、およびそこに貴重な情報を投稿していただいた方々へこの場をお借りしましてお礼申し上げます。 (順不同) *「bestboy.netizen.or.jp情報収集ボード」 http://www61.tcup.com/6124/netizen.html *「まっきん」 http://www2.odn.ne.jp/satowara/ *「「不法なアクセス」という件名のメールについて」 http://ats.arena-p.co.jp/topics/bestboy_mailbomb *「Macintosh トラブルニュース 」 http://www.ed.kagawa-u.ac.jp/~akiyama/mac/News/MacTroubles.html *「ひさひみの月記」 http://sc.gaiax.com/sc/maq/hisahimi/diary *「人文社会科学部掲示板」 http://news7s6.atm.iwate-u.ac.jp/cgi-bin/bbs/hssbbs.cgi *「アップルのTIL登録者に不審なメールbestboyメール事件の真相」 http://www25.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/mac/hotnews/105922 *「MacWire Online」 http://www.zdnet.co.jp/macwire/ |
※ この文書は、 に掲載されているものと基本的に同じですが、一部語句の修正等があります。 (2000年7月4日) |
【追記】 今回の事故では、後藤のメールに返送された方々へ問い合せメールや電話が殺到するという、いわゆる第2次、第3次被害が相次ぎました。(いまだに問い合わせのメールが届いていると聞いております。) 後藤に非難が集中するのは自業自得ですが、後藤のメールに返送した方の実名がチェーンメールとなって流れ、その結果、その方に問い合せが殺到したり、非難が続けられるのは、こちらとしてはやりきれないものがあります。 後藤の軽率な行いがもとで、不幸にも第2次、第3次被害にあわれました方々へは、重ねてお詫び申し上げます。 (2000年7月4日) |